DESIGN JOURNAL

ベランダに四季を呼び込む工夫

2026.04.02庭園デザイン部読了時間 5分

「ベランダは日当たりも風向きも家ごとに違うので、正解が一つではありません」——現場でよく聞かれる質問に、いつもこう答えています。今回は、限られたベランダ空間でも季節の移ろいを感じるための、鉢と光の使い方についてまとめます。

まずは鉢を「入れ替える」前提で選ぶ

地植えができないベランダでは、一つの鉢に一年中同じ植物を置くより、季節ごとに主役の鉢を入れ替える方が管理も楽になります。梅雨前に紫陽花、真夏はグリーンカーテン、というように3〜4回の入れ替えサイクルを組むのが基本です。

Swift Mirageでは、ご依頼の際にベランダの方角と手すりの高さを確認し、「何を、いつ、どこに置くか」を年間カレンダーにしてお渡ししています。

ベランダの小さな水鉢

手すり際は「風で飛ばない」高さで

高層階のベランダは風が強く、軽い鉢は転倒・落下のリスクがあります。手すりから30cm以上離した位置に、重心の低いテラコッタ鉢を置くのが基本のルール。強風予報の日はまとめて室内側に寄せる運用も合わせてご提案します。

夜は間接光ひとつで印象が変わる

電気工事なしで使えるソーラー式や電池式のミニライトを鉢の足元に一つ置くだけで、夜のベランダの表情は大きく変わります。広さに関わらず、光は空間に「時間の流れ」をもたらす、欠かせない要素です。

ベランダに季節を持ち込むことは、暮らしに小さな余白を持ち込むことに等しい。

— Swift Mirage 庭園デザイン部
RELATED STORIES

関連するストーリー

CRAFTSMANSHIP縁側の記事

縁側という、日本の発明

内と外をゆるやかにつなぐ建築的な魅力。

記事を読む
MOSS苔の記事

苔が育つ庭、育たない庭

美しい苔庭を育てるための環境づくり。

記事を読む
SEASONS紅葉の記事

紅葉が教えてくれる、手入れの美学

年間を通じた手入れの工夫について。

記事を読む
すべてのストーリーを見る